先日のDenis BrownのWSで通訳をさせていただきましたreycoと申します。
私の拙い通訳で、参加者の皆様にはご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

講師のDenisも何度も触れていましたし、またKeiko様も書いていらっしゃる通り、逐次通訳（Denisが英語で話す⇒日本語で通訳）という手法は、長時間の講演などに向く方法ですが、私も逐次通訳をすることで、実際にWSの時間が半減することは気がかりでした。（実は逐次通訳で進めることがDenisの希望でもあったのです。）
一番理想的なのは、全てを同時通訳（Denisが個別に参加者の皆様の練習を見てコメントしていたときはウイスパリングで同時通訳でした）で進め、必要な参加者の皆様には通訳機材を利用していただければ、WSの内容も割愛されることなく、皆様にフルに受講していただくことが可能だと個人的には思っています。

実は、ギルドのある会員さんと、将来的に複数のカリグラフィー関係の団体で通訳機材を購入すれば、同時通訳も可能になり、また参加者の皆様にとってもより充実したWSになるのではないか、と世間話をしました。勿論、購入予算、また終日同時通訳となると通訳者数を2人に増やすなどクリアしなければならない課題もあります。だから実現するまでの道のりは遠そうです…

いずれにしても、Keiko様のブログで通訳があったことについて触れていただいたのを拝見し、私自身もどのようにすれば、皆様の邪魔にならずにお役に立てるかを改めて考える機会を与えられました。どうもありがとうございました。

またお目にかかる機会があれば、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。
（そしてそのときは私も受講者の一人でありたいです）
長文になってしまい、スミマセン。

reycoさん、こんにちは。このサイトへようこそ！コメントありがとうございます。

先日は本当にお疲れ様でした。

迷惑だなんてとんでもない！カリグラファーであるreycoさんですから、とてもとても分かりやすい通訳で、私のような者にとっては非常にありがたく、安心して受講できました。ありがとうございます。

カリグラフィーをやっていながら英語が出来ない。
これはとても悲しいことです。
根本的にカリグラフィーをやる資格がないんじゃないか・・と悩むこともしばしばです。
「ことば」を表現するカリグラフィーでありながら、その言葉を理解できないんですから。本末転倒この上ない。
文字は書ける。技術は練習で習得できる。でも、肝心の部分「言葉」が抜け落ちてる。
中学時代に英語がキライになって以来、食わず嫌い状態で過ごしてきてしまったわけですが、そんな私がカリグラフィーに惹かれてしまった。その美しさに魅せられてしまった。ある意味では悲劇。
最初はそれでも楽しかったのです。美しい文字が書けることがうれしくて。でもその奥深さに触れるにつれ、自分の英語力のなさに打ちのめされてしまいました。

reycoさん達が考えてくださっているように、通訳のありかたそのものも検討の余地は多々あるのだとは思いますが、カリグラフィーに取り組む者として、他者に頼らなければ英語を理解できないことそのことに私自身非常に苦しんでいます。

先日のWSでお隣の方もあまり英語はできないとおっしゃっていました。通訳がいないWSなんてとても参加できないわ。と。
私もずっとそう思っていました。でも通訳がいるから問題なし！ではないんだなぁということにようやく気づけるようになってきたわけです。

一度だけ、通訳無しのWSに参加したことがあります。
ほとんどの参加者が達者ではないのかもしれませんが、講師の言葉を理解されているようでした。私一人が、？？？？？状態でした。どんなに耳を傾けても何も聞こえてこないのです。誰もが自分自身が聞いて作業することで精一杯という状態で、知り合いのいない私は誰にも助けを求めることも出来ませんでした。
でも、なんでしょう・・・通訳がいるWSで得られたものと通訳無しでちんぷんかんぷんのまま終わったWSで得られたものと実は大差がなかったのではないかという気がしてならないのです。
通訳が無用だという意味ではありません。
あくまでも私の場合ですが、通訳に頼る思いや安堵が、取り組みの姿勢や集中力、緊張感を奪ってしまっていた気がしました。

WSはInputの場です。
講義の内容・説明が十分に理解できてもOutputが出来なければ意味がない。
言葉上では全く説明を理解できていなくても、なんらかのOutputが生まれればそのWSを受講したことは成功！
そして、いつか、ちゃんと自分の力で講義も理解でき、それをふまえたOutputを生み出せるようになること。
それが私の目標です。

通訳のみなさま達の活躍は、海外カリグラファーの講義を受けるチャンスを広げてくれるものだと思っています。
私の目標達成は長い道のり。まだまだ皆さんの力添えに頼らざるを得ません。通訳のあり方を考えてくださっている方がいるように、講義を受ける姿勢も改めて見つめ直したいと思いました。

私もreycoさんに次にお目にかかれる日を楽しみにしています！