自分のためにこの1年を振り返る・・・
昨日、某国家試験を受験してきました。
受験を決めたのはちょうど1年前。
別にこの資格を取ったからって、給料が上がるとか、出来る仕事が増えるとか、特別なメリットがあるわけでもない。
でもいろんなことが背景にあって始めることになった今の仕事。
前向きに取り組むためのトリガーにしたかった。
不器用な私。長年の経験から、あれもこれも平行して上手くこなせないことは重々承知。
2年近く続けてきたキックボクシング。生活費ぎりぎりの生活をしている私には負担になることは目に見えている・・・会費払ってる以上、行かなきゃもったいない・・でも、勉強もしなくちゃ・・・「もったいない」って・・・まぁ、そのくらいギリギリな生活なワケです。
というワケで、しばらくお休みさせてください。と意を決して伝えたあの日。
これで良かったのかなぁ。楽しいってやっと思えるモノみつかったのに、いいのかな・・・
全くの未知の世界の勉強がこうしてスタート。
テキストを開いてみるものの・・・??????
遅々として読み進めることができない。まったく脳みそに染みこんでこない。
勉強って・・いつ以来してなかったっけな・・・。
三十路半ば。遥か昔のことを思ってみても仕方ない。
ぼーぜんと数日を過ごす。手帳にも2日目にして、「大丈夫かなぁ?」の記録。
そして、このたった数日後、思わぬ展開が待ち受けていた。
予想だにしていなかった人との関わり。
そして私は、またキックボクシングをしながらの生活に舞い戻る。
とはいえ、受験すると決意した自分を否定するわけにはいかない。それが私の良いところか悪いところか・・・
片手間ながら、ヒマな時はなんとかテキストを開いてみる。
毎日楽しい!幸せだよ♪
けれど、受験勉強という世界ではぐーたらこの上ない日々。
だーらだーらと日々は過ぎていく。
次々にいろんなことが展開していく。
あれよあれよと冬が過ぎ、春が過ぎ、夏になり、「アルマと安心して暮らしたい!!少しでも生活費の負担を減らしたい!」という一番の願いから、引越が決まる。引越っちゅうのは、いろいろ大変なわけで、この頃はもう、全く受験勉強ってモノには手が着いていない。
カリグラフィーだってそっちのけ。
まったくペンを持つ気になれない。どーしちゃったの?ってくらい興味が向かない。
引越だけならまだしも、どこかで受験が気にかかっている。
余裕がない時は、ペンの世界も救ってくれない・・・あぁ、私にとってカリグラフィーって・・・
マイナス思考にどんどん陥っているのは重々承知。長年付き合ってる性格だから、無理強いすれば破滅するのが目に見えてる。これはもう思い切るしかない。
教室もお休みすることを決意。休むモノは休む!
もーダメ。どーにもこーにも、引越以外何もできない・・・
そんな最中の受験申込。
決めた以上、受けるモノは受けてみましょう。
とりあえずの申込み。このあたりが自分の心理が怖い。
なぜそこまで追いつめる・・・
そうして、引っ越して、段ボールがようやく全部なくなって、なんとか新しい生活リズムが出来た時、試験は1ヶ月後に迫っていた・・・
もーダメだな。今年は、模擬試験気分でいいじゃない。
自分に言い聞かせてみる。
久しぶりにテキストを開く。もう過去問をばしばしやってる時期っていうじゃない。そんじゃ、やってみますか。
ところが・・・お?意外と解ける?!
完全なあきらめモードがカチッと切り替わる。
やってみますか?
この1年で築きあげた大事な人たちとの大事な時間。
それを一番にしながら、仕事の疲れと闘いながら、どーにかこーにか机に向かってみる。
お酒片手に・・・
「もしかしていけるかも」
常に自信のない自分なのに、どこかにこの自信がある・・・悲しいかな、私の良さなのか悪さなのか・・・
そんな中、引っ越した時から出ていたアルマの分離不安。
一人になるとおしっこがトイレで出来ない。
もともとあった症状だけれど、引越でひどくなっていた。
私の生活が落ち着く頃にはアルマもだいぶ落ち着いていたので、ひとまず安心・・・
コレが間違いだった。
ある日ふと、アルマをなでていたら、ポツっと手に触れた。
何?・・・んん?
体中に湿疹?!そしてすでにかさぶた状態。かなり前から発症してたんじゃん?!
新しい町の新しい病院に駆け込む。
虫か皮膚病か判別不能。両方からの治療が始まる。
病気知らずのアルマが初めての治療。
何やってるんだよ私・・・
なんでもっと早く気づいてあげられてないの?
泣けてくる。
アルマとの安住を求めての引越だったはずじゃなかったの?
仕事も忙しい。疲れてる。
帰ればおしっこ掃除。
イライラしている私。大事な人にもイヤな気持ちが伝わってしまう。
何を大事にしていたんだっけ?
試験はもう目の前。
さすがにキックは1ヶ月休んでる。お腹周りが気になる・・・
4日前。朝の腹筋の途中で、首から肩の筋を違えてしまう。
モーレツに痛い。半端ない痛さ。首が回らない。机に向かうと頭痛で思考停止状態。
何とか治ってくれ・・・
アルマをなでながら願う。
大事な人とも1週間前から電話で話すだけ。
出来るだけ明るい声を出してみる。仕事のことも、首の痛みも言わない。
だのに、「KEIKOはスーパーネガティブだな」
・・・・つらいな・・・わかってるよ。自分のことだから。
当日の朝。
痛さは変わらず。もうどうしようもない。
朝から鎮痛剤を1時間半おきに飲み続ける。
何とか試験の2時間だけは治まっていてくれ!
終わった。
とにかく終わった。
昨夜はとにかく何も考えず、飲んで笑って寝た。
薬の副作用も多少あったかも。なんとなくぼんやり・・・
今朝になってやっぱり気になる。
答え合わせはしないって決めてたけど、やっぱり誘惑に負けた。
今日は仕事も山場。
年に一度の大事な日。
接待とか気を遣う。
朝の答え合わせがやっぱり不安で、もう一度改めて・・・
どこの予想解答でも12問の間違い。
多分76点。
一番厳しい予想合格ラインでも一応ギリギリ合格。
本当の結果がどうであれ、この戦いはもうおしまい。
アルマ。いっぱい我慢させてゴメンね。
いつもそばにいてくれてありがとね。
そして今日は、大切な人の誕生日。
おめでとう。
いてくれなかったら、きっとどこかで挫折してたか、がんばりすぎて壊れてた。
様々な面で見守ってくれていた人たちに感謝。
今日はお酒が美味いよ!
KEIKO [08.10.20]