TopGallery作品 > All Changes...

< Bar Palette 1st Anniversary | | 立体に書く(描く?) >

All Changes...

鉄筆(トランサー)・割箸/オイルパステル・新聞紙/紙:バロンケントイラストボード

「変化はすべて、たとえそれが最も熱望したものであっても物悲しいもの。というのは、自分たちの後に残していくものは自分自身の一部にすぎないから。別の生き方に変えるためには、今までの生き方を捨てなければならない。」フランスの詩人・小説家A・フランスのことば。
自分自身の課題である"CHANGE"を題材にした4作目。
文章の意味は度外視して、Republican Roman書体の雰囲気からインスピレーションでクレヨンスクラッチ技法にたどり着く。埋まっている文字を掘り出していくような感覚がおもしろかった。

三戸さんに言われてた通り、会場でもどうなってるの?って尋ねられること多々・・・
子どもの頃やったクレヨンスクラッチですよぉで「あぁ!」とわかる方もいれば、「やったことないよ!」って方もいたり・・・


クレヨン(オイルパステル)のメーカーや色に相性があるようで、何気なく始めたんですが、幾多の実験が必要でした。
どうしても塗りつぶす色はこのニュアンスのある茶色!って決めていたので、相性の良い、色の組み合わせに四苦八苦。
同じ色を使っても、分量の具合で全然違うイメージになっちゃったりね・・

研究中はぐりぐりと円形で面を塗りつぶしていたんですが、最後はマス目状に塗りつぶすことに。
これは実験していないので、はてさて結果はいかに??

下地のカラフルなパステルは安物故か?ムラムラの凸凹・・・カスもいっぱい出ます。(Farber Castellなんですけど、ものすごく安いんです!)
クレヨン用のフキサチーフで固定した後、例の茶色(これだけちょっと高級品。って言っても1本100円程度のホルベイン。)で塗りつぶす。
最初はムラムラの凸凹が露骨に出てきますが、何度も何度も馴染ませるように塗りつぶしていくと、この茶色ちゃんはしっくりとカスも出ずに馴染んでいきます。(それゆえか?これがクレヨンだとは一見見えないらしい!)

あ、そうそう、一番下に英字新聞をコラージュしてあるんですが、これが凸凹にならないの?という質問が多かったですねぇ。
クレヨンって塗ると結構厚みがあるみたいで、あんまり抵抗なく塗りつぶせちゃいましたね。
(部分的にちゃんと新聞が貼れていなかった箇所なんかは、じっくり見ると境目がありますよ。それもまた味。)
塗り終わってみると、実験の分も含め、茶色のパステル君はほぼ全部使い切りました。

ここまでできれば、あとは根気勝負。
何度か調整を繰り返したレイアウトを載せて、鉄筆でなぞればうっすらと跡がつくので、そこを鉄筆と割り箸を削ったもので根気よく削り取っていきます。
研究段階では削ったカスもなんのそので、ぐりぐりと削りましたが、本番は1ストロークごとにウェットティッシュでカスを取り除きながらの作業でした。


最後になりましたが、パステルスクラッチの技法を調べている中で、いくつかの本なども買ったり、拝見したりしました。
その中で、彩音(いろね)ちなさんの作品に出会えたことが一番の刺激となりました。
彼女の技法の秘密にはたどり着けませんでしたが、実験の中で参考にさせていただきましたことをここにご報告し、御礼申し上げます。


また、今回は出展作品のポストカードを製作された方がおらず、ライバルがいなかったからでしょうか・・・
いつもなら10枚売れるかどうか・・なので50枚しか印刷しなかったこの作品のポストカードが(途中経過しかわかりませんが)ほぼ売り切ることができました。
お手に取ってくださった方も含め、その他の販売品も含め、お買い上げありがとうございます!
この売り上げの一部は東北の復興支援への寄付にあてさせていただき、その他は今後の自分のカリグラフィー活動の資金にあてさせていただきます。


<追記>
前回のイタリック集大成で、なんだかやりきった感があり、その後、カリグラフィーから少し距離をおいていました。
震災等々があり、いつもより期間が空いていた展示会が昨年の晩夏に決まり、今書ける自信が全くない・・・書きたいと思えない・・・というのが本音でした。
そんななかで、その当時やっていたビルトアップのテキストとしていただいたコピーを眺めつつ、コレの中でどれがいいと思う?
・・・選ばれたのはRepublican Romanのコピー
「今まで結構ちゃんとした感じだったから、そのイメージを壊してみるのもいいんじゃない?」と。

そういう経緯でここにたどり着きました。
書体然り、色味然り・・・
ちょっとだけ、Changeできたでしょうか?

たくさんの方から「今までのKEIKOさんのイメージと違う!」という感想をいただきました。
そして、たくさんのお褒めの言葉の中に、こんなのがありました。
「会場でいちばんヤンチャな感じがして、ユカイでした。らしいな〜っていう感じ!」
なんだか、カリグラフィーを始めてから一番嬉しい気持ちになれる感想でした。

今後の作品にこのChangeが表現できることを自分に向けて期待したいです。


<更に追記>
教室の終了報告記事にアップ写真を掲載してもらいました。
たくさんの作品の中からセレクトされてうれしい!


また、三戸さんからありがたい言葉を頂き・・・
挑戦するか考えているところです。
いつかご報告できる日が来たらさせていただきます。

KEIKO [13.02.26]

コメント

す、す…すごい。本当に素敵な作品ですね。
試行錯誤の記録がとても興味深かったです。
その探究心があってこそ、センスのある作品が生み出されて
るんだな~っと深く納得。
小さい頃にこれで遊んだ事があります。
クレヨンスクラッチ法というんですね。
それを作品に、と思いつくのがスゴイ!

投稿者 まさ [13.02.27 19:47]

まささん、早速見てくださりありがとう!!

選らんでもらったあと、酔っぱらいながら鉛筆で模写してたんですが、ぐーりぐーりと書いてるうちに、なんとなくひらめいたんですよねぇ。
そんなかっこいいことでもないんですよ。酔っぱらいながらですから!(苦笑)

今までの自分らしくなく、本当の自分らしい作品。
今後生み出していけたらなと思っています。

いつも応援を本当にありがとう!

投稿者 KEIKO [13.02.27 20:50]

初めてコメントを書きます。
カリグラフィーを始めて、7年ほどたつものです。
KEIKOさんの作品とは知らず、会場でこの作品に見とれました。
まさに私のやりたいカリグラフィーだ!と…
最近になって、やっと自分が書きたいものが
わかってきたのですが、そこにたどり着くまでに
本当に自分に必要?って思えるものも、流されるがままに
とりあえずやってきました。そして、疲れてしまいました。
今は、ペンを持つことを休んでいます。
本当は、別にカリグラフィー、好きでもないのかも、
とも思っています。

そんな気持ちの中、見つけたこの作品!
あ~、私、こんなの描いてみたい!って思いました。
これからは、好きなことだけ(そこに行くための基本は
もちろんですが)やっていこう、そう、思えました。
ありがとうございました。
カードも購入しました。本当に素敵な作品で、大好きです。

こちらのブログは、カリを始めたころから拝見してました。
陰ながら、応援しております。

投稿者 けろこ [13.02.28 12:14]

けろこさん。
はじめまして。メッセージありがとうございます。

なんだかお気持ちが痛いほどわかる気がします。

でも、今は書きたいものがわかってきているとのこと・・・それは、なんと素晴らしい!
私なんて、それすら見えてこない、10数年やってきて未だ暗中模索です。


英語自体が出来ないし、人とコミュニケーションというものが取れない私に、言葉を表現するなんてしょせん無理な話だと何度も何度もほうりかけながら、やっぱり書くことがやめられない私が居ます。

友達の感想がそんな私を物語っているとしみじみと思いました。
私は酔っ払いで毒舌でヤサグれで・・・
それでいいじゃないか。
私らしく私のカリグラフィーをこれかららも自分のペースで書いていきたいと思っています。

けろこさんも、見つけた書きたいと思ったものを書いてゆけるといいですね。

(現在、酔っ払い中)
ネットの中でこうやって応援してくれるファンがいることがわたしにとってはとてもとても励みになっています。
お会いしたことはなくても、お会いしたことがないからこそ、これからもつながっていけたらなと願っています。

今まで見てくださったこと、ありがとうございます。
そしてこれからもよろしくです。

投稿者 KEIKO [TypeKey Profile Page] [13.02.28 22:11]

コメントしてください




Cookieに保存しますか?


検索フォーム