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21世紀の写本にトライ

2006年7月17日 和田祐子さんWorkshop

「21世紀の写本」???と思いながら受講したこのWS。和田さんとは先日面識が出来たので、ずいぶんリラックスして臨むことが出来ました。この回は、三戸さんもご一緒です。楽しみ、楽しみ♪
※写真左の帯は、今回も和田さんが各参加者の名前を書いてくれたものです。

午前中は、写本のマージンについての説明から始まりました。
写本は見開きで見た時に、テクストの二つの段が等間隔で並んでいるように見えるようにするため、単一ページで見ると中央(ノド)側に寄っているのが特徴。
Jan Tschichold(ヤン チヒョルト)というドイツのタイポグラファーによる、対角線を引いてマージンとテクスト部を割り出す方法。エドワード・ジョンストンによるマージンの比率の考察。
実際の写本のコピーにテンプレートを重ねながら、基本的にそれらの比率に乗っ取っていることを確認しました。
現代カリグラフィーの1枚作品であっても、もしかしたらこの比率に乗っ取っているのでは?と思わせるモノがあること。それを本人が意識していたのかはわからないが、写本のマージンの比率が秘めるモノについてなどのお話しを伺いました。

二つ折りにされた紙をいただいて、Jan Tschicholdのテンプレートを重ねて、まずはテクスト部の印付け。
その後、今度は急に、作品を作る時に、全く何もない状態から始めることは難しい。インスピレーションを得られるモノをそばに置きながら進めてみるんです。という展開に。
このときは何がしたいのかいまいちよくわかってないんですが、言われたとおりに始めてみます。
和田さんが集めたインスピレーションを駆り立てる様々な資料。カリグラフィーに限らない、古代の文字のサンプルだったり、絵画だったり、版画だったり・・・
その中から各自数枚ずつ手元に広げ、はい、いきなり書いていきましょう。
へ?という感じで周りをきょろきょろ。あ、三戸さんもう始めてるし。さすが。
おっかなびっくり始めてみます。私が選んだのは、バスキアとあとは説明が付かない・・うーん。インスピレーションって、これって一番苦手なこと。はふぅ~
なんだかわからないけど、資料を見つめては手を動かしてみる。選んだツールはこの間もらった、コーラペン。あの時のラインも思い出しながら・・・

勢いで3枚の左右に書いてしまう。
ここで悩む。本にするとなると、それなりにつながりを考えなくては。

ちなみに文字を書いているのではなく、ホントに気の赴くままにペンを動かしているだけ。何が生まれてくるのか自分でもわからない。
でも途中でABCなんか書いちゃったりして、それが失敗だったなぁ。組み立てるとなるとこいつが邪魔だ。最後に持ってくるにしても、そこに繋げなくては。

考えながら裏面も書いていったはずが、意図したとおりになってなくて結局つながりについてはよくわからない状態になってしまったが、とにもかくにも完成だ!
色を少し挿してみたりしたけれど、和田さんに、色がなくて完成しているモノに色を入れると逆にマイナスになるとアドバイスを受ける。入れて良かったページ、入れすぎたページ、入れなきゃ良かったページ・・・

さてさて、他の皆さんは・・・
三戸さんは、こんなときでも「三戸さん」色の写本になっている。写本だからねと全ページにひそかに「S」の字が埋め込まれてるなんてにくい。
垂れて汚れたシミを生かして各ページをつなげた方とか、ハードで独特な版画風のタッチで綴った方、古代の文字をアレンジして変化させていった方。
お題が少なかった今回の課題。それぞれのとらえ方、インスピレーションで全然違うモノが生まれてきました。

今回は宿題なしだぁ。と家に帰ってふと思う。スタートは写本の話だったけど、結局のところ和田さんはこのWSで何を伝えたかったの??21世紀の写本??
マージン以外に写本らしきところがあったのか??

そして、このレポートを書きながら自分なりに解釈してみた。
写本とは「手書きで書き写された本、文書のこと」だよな。ということは「元」になるものがあるわけだ。
今回の「元」はインスピレーションを得るために選んだ資料だ。それをそのまま写すのではなく、そこからインスピレーションだけを得て写したのが今回書いたもの。だから「21世紀の写本」ってことかな。
「写本」という言葉を使って、和田さんが伝えたかったもの、私には伝わっているだろうか。

KEIKO [06.08.06]

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